飯塚幸三は絶対に逮捕されない。
これを読む人は全員覚えているだろう。
池袋で起きた、痛ましい事故を。
池袋暴走事故(4/19)
その事故とは、池袋自動車暴走事故である。
2019年の4月に起きたこの事件は、87歳の男性(飯塚幸三)が運転していた車が暴走し、信号無視して交差点に侵入。横断歩道を渡っていた母子が亡くなった。
周囲にあった防犯カメラの映像によると、信号無視したときには時速100キロ近かった。
「予約していたフレンチの時間に遅れそうだった」と制限速度を超える速度で追い抜きを行い、蛇行運転をしていたという。
上級国民
ユーキャンの新語・流行語大賞の候補に選ばれた「上級国民」と言う言葉。これも、この事故から来ている。
事故を起こした飯塚幸三は、通産省の工業技術院で院長を務めていたり、クボタで取締役を務めていたり、勲章を受勲していたりと輝かしい経歴そのものであった。
特別扱い
- 事故後に現行犯逮捕されることがなかった
- 報道機関は容疑者と呼ばず、敬称や「さん」をつけて報道
- 飯塚幸三のwikipediaで、事故に関する記述をすると削除される
他には例を見ない待遇を受けていることから、ネット上では「上級国民なら許されるのか」「いつまで逮捕しないつもりなのか」など怒りの声が多く見受けられる。
署名(9/20)
事故で亡くなった母子の遺族が、飯塚幸三への厳罰を求める署名39万人分を東京地検に提出した。
男性は記者会見で「署名活動を通して人ってこんなに優しくて温かいんだと感じた。その思いを無駄にせず、僕と同じように苦しむ遺族が今後出ないよう厳罰を求めていきたい」と述べた。
書類送検(11/12)
先日、飯塚幸三は書類送検された。
遺族の男性は、「やっと1歩スタートラインに立って、やっと1歩踏み出せることになるのかなと」と語った。
飯塚幸三は当初「アクセルが戻らなかった」と発言。車のトラブルによる事故と主張していた。
しかし警察はアクセルとブレーキの踏み間違いと断定した。
今回の書類送検に、ネットでも「上級国民は逮捕されない」「逮捕されて当然なのに」と批判する声が多く見られた。
逮捕されない
今のところ、飯塚幸三が逮捕される可能性はほぼゼロと言えるだろう。
これから裁判が始まり、ニュースでも取り上げられることも増える。
司法が正しく機能することを求める。