国連で少女が怒りのスピーチ。でも、世界は変わらない。
9月23日ニューヨークで開催された「気候行動サミット」で一人の少女のスピーチが話題を呼んでいます。
環境を守る少女。
その少女とは、16歳のスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんです。
トゥーンベリさんは、今回のサミットに参加するために、二酸化炭素を多く輩出する飛行機に変わって、ヨットで大西洋を横断してアメリカに着きしました。
トゥーンベリさんは15歳の時に(2018年)に地球温暖化に何も対策しない大人たちに抗議するために、毎週金曜日に学校を休んで議会の前に座り込む「学校ストライキ」を始めました。
そしてトゥーンベリさんはスピーチで各国首脳に対して怒りのスピーチを行いました。
スピーチの内容
「各国は環境問題に取り組もうとせず、お金や経済発展のことばかり考えている」
「そのせいで多くの人々が苦しみ、死んでいる」
「すべての生態系が破壊されている。私たちは、大量絶滅の始まりにいる」
「現状の解決は私たちの世代に任せっきりにされている」
「あなた(各国首脳)たちは私たちを失望させている・裏切っている」
「私たち若者は、その裏切りに気づき始めている」
スピーチに関する世間の反応
「彼女の情熱的な演説は素晴らしいが、首脳陣らの心には響かないだろう」
「私たちは目を覚ます必要がある」
など、彼女に賛同する意見が多く見られた。
「彼女は、自分が思っているほど輝かしく、利他的ではないだろう」
などといった、批判的な意見も多数見られた。
また、トゥーンベリさんの主張に賛同する世界中の若者たちによって、彼女が始めた「学校ストライキ」は各地に広がった。
彼女のスピーチは「きれいごと」なのか
このスピーチに対して私が思うのは、
「大人になれば、あなたも少しは分かるだろう」
ということです。
彼女は「経済発展より自然を守るべきだ」と主張しました。
これは、とても難しいことです。
世界には、経済が必要です。
グローバル化した社会では、お金が世界中を回っています。不景気は連鎖し、自然問題より深刻な問題を引き起こすでしょう。
誰もが皆、「地球環境を守りたい」と思っています。
しかし、「お金を稼ぎたい」「豊かになりたい」とより強く思っているでしょう。
これらを順序づけた時、1番に「地球環境を守りたい」がくる人は世界に何人いるでしょうか。
きっと、「お金を稼ぎたい」が1番にくる人の方が多いでしょう。
これが、環境問題の実態です。
一度に2つのものは手に入れることはできません。
国がお金儲けより環境問題の解決に力を注げば、その国の人はお金を稼ぐことができなくなります。
企業が儲からなければ、税収が下がり、景気の低迷をもたらすでしょう。
最近、似たようなことがあったじゃないですか。
アマゾンの森林火災です。
※アマゾンに火が放たれた理由は以下
人はお金のためなら簡単に1つの森を焼き尽くせる。
しかし、子どものために木を1本を植えることはできない。