千葉の停電が長引く理由とは
台風の影響により、千葉県ではまだ停電している地域があるという。
台風5号
9月5日に発生した「台風5号」アジア名は「ファクサイ」
問題の千葉県に上陸した時の台風の勢力は、中心気圧が960hPa、最大瞬間風速は40m/sだった。
「非常に強い」ではなく、「強い」勢力だったが、過去に関東に上陸したものの中では過去最強クラスだったという。
千葉県の今
大規模停電
一番は停電である。
電気がないと、復興どころか生活もままならないからである。
暑い日が続いているが、エアコンや扇風機等が使えない。
夜は懐中電灯や車のライトのみで真っ暗。
またポンプも動かないため、断水やガソリンスタンドで給油が出来ないなどの問題も発生している。
総務省によると、千葉県内で送電塔が2本、電柱が2000本損傷しており、うち84本が倒壊したという。
東京電力によると、千葉県内の停電は10日の時点で56万3000戸。17日では6万戸と復旧は進んでいるようですが、まだ停電の地域は多くあるようです。
どうして復旧が進まないのか
東京電力は、千葉周辺の地域の完全復旧は12日中。それ以外の地域は13日以降と発表しました。
しかし、予想以上に設備が破壊されていたり、特に山間部での復旧作業が難航しているようで、完全復旧はどんどん遅れている。
山間部では、倒れた木が電線を切断したり、引っかかったままになっていたりしているという。
倒木の処理は非常に難しく、単に急ぐと新たな事故を生む可能性がある。
こればかりは、仕方がないのかもしれない。
東京電力による住民説明会
東京電力は、16日に停電が続く地域で説明会を開いた。
あと数日で復旧すると言われていたが、10日ほどかかるとの説明があり、住民は不安を訴えている。
世間では、「東電は信用できない」などの声が上がっているが、ネット上では「東電さん頑張れ」など、応援する声も多く上がっている。
断水
断水もまた大きな影響を及ぼしている。
停電の影響でポンプが動かず、断水が発生。
断水は、約1万戸。
県から災害派遣の要請を受けた自衛隊は給水車などを派遣している。
また自衛隊は、被災地に仮設のお風呂を設置した。
住宅の倒壊や浸水
当たり前だが、台風の影響で家屋も倒壊したり、浸水したりしている。
千葉県の発表では被災した数は4000戸だが、停電や被災者対応の影響で調査が進んでおらず、実際は少なくとも2万戸を超えるという見通しだという。
また、台風の被害を受けたゴルフ場では、練習場のネットが140メートルにわたって倒れ、民家10棟が下敷きになるなどした。
この際、下敷きになった20代女性が重傷を負った。
オーナーは「天災だから住宅修繕費は負担しない」などと通知したことがわかった。
住人は、当たり前だが怒っている。
復旧はいつになるのか
東京電力は「最長で27日に復旧完了」と発表している。
断水も、電力が戻ればポンプが動き解消されると思われる。
苦しいが、待つしかないのだ。